銀河の彼方にある星の、とある大陸にある国、ランブラス。

そこは宇宙の奇跡か、地球の日本とまるで同じ言葉、同じノリ、同じ芸能界をもつに至った国です。
ある日の朝のこと、ランブラスの首都・大京、さらには第二の都・関西に、未曾有の大災害が襲いかかりました。

その頃、第三の都・群馬県では…。

県庁に勤務する三流公務員の人々は、「あれ、大京への電話が通じないよ」「故障じゃないの？」「ダメじゃん」なんてのんきな会話を続けています。間もなく彼らにふりかかる使命や責任など夢にも思わずに…。
父の後を継いで群馬県の知事を勤めている若干三十歳の二世知事は、「学歴詐称、不倫発覚、あっせん収賄」など数々のスキャンダルを起こし、「不正の三冠達成」などとバッシングされまくってます。

また、ランブラスと去年まで戦争をしていた「ヘンベーグ連邦（ヘ連）」では、災害直後から国境付近に軍隊が集まり始めています。もしかして、この機会に乗じて攻めて来るのかも…？

『たりない奴らの大災害』は、群馬県庁に勤める人々がいかにして災害に立ち向かったか、またその際、いかに彼らが色々と「たりなかった」かを描く、危機管理活劇です。ご期待ください。

※「たりない奴らの大災害」は、レイテストアポロの過去の公演「ラス・ランブラスの戦場の窓」「フラワーズの果てしない流れのはてに」「一番最後のノンフィクション」と同じく、架空の国「ランブラス」を舞台にした年代記につらなるお話です。
年代としては今までで一番古い時代になります。
※過去の三作品をご覧になっていなくても、今回のお話を楽しんで
いただくにあたって支障はまったくまったくございません。